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Posted by ミリタリーブログ at

2020年06月26日

二百三高地の勝敗を決めたもの



昭和のクソガキの特徴

鼻水を垂らしている

少し アホの子の表現としてもちいられるが

実はこの鼻水 ビタミン不足が原因である


ビタミン不足は現代なら簡単に補える

ビタミン剤というものをあるし

楽に摂取できる


「JIN−仁−」という作品で 栄養バランスの偏りによる病気

通称“江戸患い”と出てくる これは脚気の事である

脚気(カッケ)とは

ビタミンB1が不足することで発症する病気

疲れやすい、食欲不振、倦怠感などの症状が現れ

神経や心臓に関連する症状が現れることもあります

現代 では脚気は原因も対処法もわかっているので

緊張感の薄れた説明に聞こえる


一昔前は その原因が解らず 死に至る病であった


全陸軍の疾病統計調査は明治8年(1875年)から始まり

明治9年には兵員千人に対し脚気新患者108人

17年には263人 つまり4人に一人がこの病気にかかっていた

そして致死率は約2~6%だったが

戦時には これらの数字が跳ね上がる

二百三高地という映画をご存知だろうか?

1980年の映画

日露戦争の旅順攻囲戦における

203高地の日露両軍の攻防戦を描いた作品

日露戦争 1904年(明治37年)から1905年(明治38年)にかけて

大日本帝国とロシア帝国との間で行われた戦争

日本の近代史の映画化である

この頃から 戦争映画に感動という要素が持ち込まれ

兵隊が高地に向けて 前進する姿に合わせ

悲しげな歌が流れるような印象があった

あぁ野麦峠とか 史実を感動大作につくる

そういう日本映画の流れであった


実際の203高地戦とは ヨタヨタと日本兵が現れ ロシアが掃討するも

次から次に 倒れそうな兵が出てくる

ロシア側から見ても 異様な光景だったそうだ

これら 全て脚気患者である

旅順攻囲戦で多くの死亡者を出した原因は脚気である

当時 海軍は脚気予防に麦飯を兵食にした事により

死亡者が出なかった

ビタミン不足が 解消された結果となる

しかし 陸軍は 脚気の原因をウイルス説に固執した

兵食の白米を 麦飯に替えなかった

その頃のご時世 出兵者は軍に入れば 白飯が食えると喜んだ

麦飯には失望の対象だった

陸軍のみ 脚気患者を生み出す事となる

陸軍全体で 約25万人の脚気患者が発生して

約2万7千8百人が脚気で死亡してしまった


旅順攻囲戦においては 戦死者977名に対して

脚気による死者4064名を出した

陸軍上層部は細菌説を採り続けた

それを押し続けたのが森林太郎(鴎外)

森鴎外で知られる作家でもあった


戦争というものは 物資の供給が勝利の鍵となる

銃弾か食糧か?優先順位により省かれるものが出てくる


旅順攻囲戦で ロシア軍の敗因に

ビタミンC不足が原因の壊血病による

戦意喪失が一因として挙げられている


ビタミン足りてますか?

ビタミンよりもアルコール いや!愛かな・・・















































  
Posted by ビグザム at 08:52日常運転